Aさんの体験談
Aさんは幼い頃から「小さく、女の子らしく」いなければ男の子に好かれないというように考え、母親の作る食事を拒否し続けていた。そして大学になって嘔吐がやめられない状況になる。Aさんは市民グループの活動家として活動していたわけだが、そこで周りと自分の温度差を感じ活動に打ち込めない自分を見つけるたびに過食を行っていた。徐々に孤立感を抱き、<他の人は守りたいものをもっている>といううらやましさと同時に違和感を感じとっていたのだ。
そこでAさんは次に新左翼系の政治グループに共感する。ここの人々は<アイデンティティ・クライシスの状態>であり考える姿勢を持ち続けていた。この感情が自分と似通っているとAさんは感じた。しかし、政治活動を行う際に摂食障害という問題をAさんは抱えている。この<個人的な問題を個人的なままにしておいてよいのか>という考えに対し、この問題を通して<政治と自分との関係を切り開けないか>や<そこから人と話していけるのではないか>という葛藤にさいなまれることになった。